CONTENT
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
最新の記事
外部リンク
画像一覧
|
Mae Barnes
![]() Mae Barnes VANGUARD VRS-9039 ***** Side A: 1. S’Wonderful 2. Blues In My Heart 3. They Raided The Joint 4. Summertime 5. Paris is my old Kentucky Home 6. I Don’t Wat To Cry Anymore 7. A Foggy Day Side B: 1. Old Man River 2. True Blue Lou 3. Somebody’s Wrong 4. Willow Weep For Me 5. Umbrella Man 6. You Came a Long Way From St.Louis 7. Up on a Mountain Mae Barnes (vo), Buck Clayton(tp), Aaron Bell(B), Jo Jones(ds), Ray Bryant (SIDE ONE 2.3.6/SIDE TWO 1.2.4.7) Ray Tunia(SIDE ONE 1.4.5.7/SIDE TWO 3.5.6) VANGUARD VRS-9039 ***** もう、10年以上前になりますが、先輩ジャズ喫茶経営者のTちゃんの別荘に泊まりに行った時に聴かせてもろたんが、このレコードです。 「ええ感じや!誰やこれ?」と心の中でつぶやきながらジャケットを手にすることもできないので、ひたすら聴いて、食い入るようにジャケットを見て頭の中に叩き込みました。 「自分の耳で聴いて、自分の頭で覚えて、自分の手で探す」 それがTちゃんの哲学です。いちいち手取り足取りなんて教えてくれません。そんでええんと思います。Tちゃんには店やる以前にいっぱいそうして教えてもらいました。 それから数年余り経ったある日、中古レコード店のエサ箱をつついてたら(レコードの箱を「エサ箱」いいます)、なんと出てきました!それが、この『Mae Barnes』です。 そんな時は、ほんまに嬉しいもんで「どうかええ状態でありますように・・・」と心の中で祈りながら検盤(レコードの状態を調べること)したのを覚えています。 多少のチリノイズはありましたが、大きなキズはなくおおむね良好!しかも市場価格の半額以下!喜んで喜んで帰ったんがつい昨日のことのようです。 前置きが長くなりましたが、先日ギターの畑ひろしさんとこのレコードを聴きました。その時に畑さんが「ベッシー・スミスの雰囲気やな、ええ感じやなぁ・・・。ミュージカルとかも出てはった人違うか?なんかそんな歌い方も感じるなぁ」って言わはりました。畑さんやっぱりよう聴いてはります。僕もその通りやと思います。説得力のあるメリハリの効いた歌い方は、歌うというより語ってはります。 おそらく小さい頃から教会でゴスペルを歌い、しっかりと声出して育ってきはったと思います。 ミュージカルなんかも出てはったと思います。今みたいにPAが発達していない時代、ビックバンドもミュージカルも、まず声がしっかり出んと務まりません。しっかり声が出るからこそ肩の力の抜けた語り口調でも、すっと歌が入ってくるんやと思います。 間違いなくベッシー・スミスが好きやったんでしょう。根底にベッシーを感じさせます。 メンバーも渋いです。トランペットのバック・クレイトンが全曲にわたって、随所にあの渋くて甘い音色で歌い上げてくれます。 ベースには、おそらく当時エリントン楽団に在籍していたアーロン・ベルが、安定したぶれないベースを聴かせます。そしてドラムはご存知ジョー・ジョーンズ! 特に、SIDE TWOの1曲目の『Old Man River』のジョーンズのソロはメロディがあって歌っています、ええ感じですよ。 ピアノはレイ・ブライアントと、この人はよく知らないのですがレイ・チュニアが交代で入っています。レイ・ブライアントは言うまでもありませんが、レイ・チュニアもなかなか聴かせてくれます。 ほんとうにええレコードにめぐり会えました。 Tちゃんに感謝です。 Text by む~らマスター
by favoriteslp
| 2015-07-29 16:20
| My Favories LP
|
ファン申請 |
||